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神前式の結婚式の流れって?

「神前結婚式にあこがれるけど、しきたりや用語など、難しそう、敷居が高くてとっても大変そう」なんて思っている方もいるのではないでしょうか?そこで、ここでは神前結婚式の流れや儀式に込められた意味について紹介していきます。神前結婚式ができる、ハワイの神社を紹介していきます。

神前結婚式の流れについて

神前結婚式の流れは以下の12のステップで進めていきます。

1.手水(ちょうず)の儀
身を清めるために行う儀式です。よく神社に参拝にいくと設置してある手水舎で、手と口を注ぎます。

2.参進(さんしん)の儀
新郎新婦や家族が神殿に向かって歩いていく儀式で、いわゆる結婚式の入場にあたります。参進の儀では並んで歩く順番が決まっていて、神主(かんぬし)巫女(みこ)新郎新婦、両親、その他の参列者の順になります。参列者の数や参道の長さによって、長い距離を歩くこともあります。

3.入場
神前の正面に新郎新婦、新郎側の親族は神前に向かって右側へ、新婦側の親族は左側にそれぞれ席につきます。その後仲人、神主が入場してきます。

4.修祓(しゅばつ)の儀
神主が式の前に執り行う、神事の前提となる儀式で、神主は新郎新婦や参列者のお祓いをするために言葉を唱えてくれます。

5.祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀
神主が神々に対して申し上げる言葉で2人の結婚の報告と幸せをお願する意味を持ちます。

6.三々九度の盃(さんさんくどのはい)
新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式です。過去、現在、未来を意味する小中大の杯(さかずき)を使います。巫女さんがお銚子から神酒(みき)を三回に分けて小の杯から注ぎ、新郎新婦が交互に三回に分けて飲みます。これを次は中の杯、大の杯と繰り返します。三回に分けて飲むのには意味があり、1口目は神様、2口目は家族、3口目は参列者への感謝を捧げることを表しています。

7.誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦が、神前で夫婦になることを誓う言葉を読み上げます。通常は新郎が誓詞を読み、新婦は連名の名前の部分を読み上げます。
誓詞奏上の内容の例を紹介します。

『「今日のよき日と選び、○○神宮の大御前にて、私達は結婚式を挙げます。今後はご神徳のもと、信頼と愛情を以て、相敬い、苦楽を共にし、明るく温かい生活を築いて、子孫繁栄のために勤め、終生変わらぬことをお誓いいたします。なにとぞ、幾久しくご守護下さいますようお願い申し上げます。」
令和○年○月○日
夫 鈴木 正夫
妻     良子』

8.指輪の交換

誓詞奏上が終わり、二礼二拍手一礼などをした後のタイミングで指輪の交換をするのが一般的です。

9.玉串拝礼(たまぐしはいれい)
玉串を神前にお供えして神と2人のつながりを固めるための儀式です。

10.巫女の舞
雅楽の演奏で巫女が舞を神に奉納します。2人の門出を祝い、両家の繁栄を祈る意味も込め舞を披露してくれます。

11.親族杯(しんぞくさかずき)の儀
両家が親族となることを声明する儀式です。「親族固めの杯」としての意味を持ち、一同が立ち上がり、一斉に3口で飲み干します。

12.斎主祝辞
神主が「滞りなく式を執り納められたこと」を神に感謝し報告し、一拝をします。

13.退場
神主→新郎新婦→仲人→親族の順番で退場をします。

ハワイでも神前式ができる?

ハワイでも神前式で結婚式を挙げることができます。ハワイには神社やお寺がありますので、そこで執り行うことができるのです。
ハワイにある神社・神院を4社ご紹介します。

■ハワイ出雲大社
1906年に創祀。正式な島根県の出雲大社の分社です。こじんまりしていますが、縁結びのご利益があるとされ、毎年多くの参拝者が訪れます。

■ハワイ金刀比羅神社
1920年に建立、金毘羅神社、太宰府天満宮、白崎八幡宮、海津見神社、水天宮、大瀧神社、稲荷神社、海津見神社の神様が合祀されています。

■ハワイ平等院テンプル
1968年建立、京都宇治の平等院のレプリカ。日本庭園や大きな池の鯉、鐘楼もあり日本のテーマパークといったような印象のある場所です。

以上、神前式の流れを紹介してきました。厳かで1つひとつに意味を持つ神前式は、やはり日本人の心を思い出させてくれますね。神前式は教会の式と比べると一般的にはリーズナブルだといわれています。また選択肢の1つとして、「ハワイでも神前式ができる!」ということはぜひ覚えておきたいですね。